バンドネオン奏者

生水敬一朗

Shozu Keiichiro
  • 音楽
    • アルゼンチンタンゴ
    • クラシック
    • 現代音楽
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Profile

プロフィール
石川県加賀市出身。埼玉大学教育学部音楽専修を作曲専攻にて卒業。日本初クラシック音楽のバンドネオン奏者。

 バンドネオンを小松亮太氏に師事したのち、2年間アルゼンチンのブエノスアイレスに渡り、音楽史上初のクラシック音楽のバンドネオン奏者であり作曲家の故アレハンドロ・バルレッタ氏(1925~2008)に師事、またウルグアイのモンテビデオにてバルレッタ氏の弟子でもあった故レネ・マリーノ・リベーロ氏(1935~2010)に師事。作曲を鈴木静哉氏、バロック音楽理論及び奏法を岡田龍之介氏に師事。

 2009年、TYサポートの支援を獲得し1stアルバム「バロック&バルレッタ~アレハンドロ・バルレッタに捧ぐ~」をディスク クラシカ ジャパンより発売。レコード芸術誌にて準推薦盤に選出される。

 2015年、ヴァイオリニストの加藤惠理氏を迎え、2ndアルバム「コントラプント ~バンドネオンの2つの可能性~」を発売。同年8月、鈴木織衛指揮・オーケストラアンサンブル金沢と共演し、バンドネオンによるヘンデルのオルガン協奏曲、師バルレッタのバンドネオン協奏曲「Jupiter」の日本初演を行った。

 2017年、バンドネオン奏者の北村聡氏を迎え、3rdアルバム「展覧会の絵」を発売。レコード芸術誌にて準推薦盤に選出される。

 2018年、加養浩幸指揮・土気シビックウインドオーケストラと委嘱作品「優雅で感傷的なタンゴ」(松浦伸吾)と「Inspiration~バンドネオンと吹奏楽のための~」(山下康介)を録音。土気シビックウインドオーケストラVol.22「A Brussels Requiem」に収録されている。

 2021年、自身がリーダーを務めるサクソフォン、ピアノとのトリオユニット"Tres Patatas"の1stアルバム「碧空に雲を引く」を発売。

 2022年、CAPCOMの大人気TVゲームソフト「モンスターハンター」のオーケストラコンサート”狩猟音楽祭2022”が東京国際フォーラム・ホールAで開催され、ソリストの一人としてゲスト出演。ライブCDも発売された。同年12月、世界的アコーディオン奏者coba氏の主催するイベント”Bellows Lovers Night”の最終回20回目の千秋楽公演に出演。

 現在、クラシカルバンドネオン奏者としてソロ演奏およびユニット”Tres Patatas”を中心に活動している。また新作の委嘱も積極的に行いつつ、バルレッタ氏が追究したクラシック音楽におけるバンドネオンの可能性を追究し、演奏活動を行っている。

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演奏のご依頼、対面およびオンラインレッスン、これまでにリリースしたCDに関するご購入、お問い合わせなどを随時承っております。HPのお問い合わせフォームまたはメール kei_barletta1228▼yahoo.co.jp(▼を@に変更してください) までお気軽にご連絡ください。

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バンドネオンとは・・・

1840年代後半ドイツで携帯用オルガンとして生まれたが、20世紀末に偶然アルゼンチンに渡り、ブエノスアイレスにてアルゼンチンタンゴの花形楽器となる。その後アルゼンチンタンゴを演奏するために改良が重ねられ現在の形となった。右手側に38個と左手側に33個、計71個のボタンを備え、約5オクターブの音域を持つモデルが主流である。また、主に用いられるのは押引異音、つまり蛇腹の開閉によって同じボタンでも異なる音が出る”ディアトニック式”である。

アルゼンチンで育ったバンドネオンであったが、最も有名なメーカーであるドイツの”アルフレッド・アーノルド社(A・A)”が第二次世界大戦後に倒産。現在いくつかの国で生産されてはいるものの、現状もっぱらA・Aのものが使われている。個体数にも限りがあり、それらを直しながら我々演奏家は演奏に用いているというのが現状である。

現在では様々な演奏家たちがアルゼンチンタンゴに限らず様々なジャンルでバンドネオンを用いているが、未だ未開拓で未知の可能性を秘めた楽器である。