金沢美術工芸大学(KANABI)から最新のトピックをお届けする「KANABIカッティング・エッジ」。 第11回となる今回は学部4年生の德光椋子さん、長谷川千紗さんから卒業・修了制作展のお知らせです。
寒い冬、新キャンパスも白く染まり、今年も卒展の時期が近づいてまいりました。
2月、金沢21世紀美術館で金沢美術工芸大学 卒業・修了制作展 2024が開催されます。
大学院生と学部生で会期が別れており、在学中の制作の集大成が一堂に会します。
2月15日からは、
「第25回 大学院博士後期課程研究発表展」及び「第44回 大学院修士課程修了制作展」、
2月24日からは、
「第67回 美術工芸学部卒業制作展」が金沢21世紀美術館でそれぞれ1週間の展示をおこないます。
会期中には展示のほか、一部専攻の研究発表が美術館内のレクチャーホールでおこなわれます。
展示に向けて
金沢美術工芸大学の卒業・修了制作展では、展示ディレクションも学生が担っています。
まず専攻の人数ごとに空間が割り振られ、先輩方の引継ぎ資料をもとに専攻ごとに展示構成を話し合いで決めていきます。
私たちは一人ずつ展示計画書を作成し、自分の作品のイメージを共有します。計画書には作品サイズや素材だけでなく、展示台や照明といった備品類についても記載します。
油画専攻であれば絵画、映像、インスタレーション、彫刻専攻であれば木彫、石彫、テラコッタ、パフォーマンスなど、会場では同一空間上にさまざまなメディアの作品を併置するため、作品同士が干渉しないよう調整し、学生一人ひとりの作品がよりよく見てもらえるよう努めています。
展示準備と並行して卒業・修了制作展の図録の制作もおこなっています。図録のための撮影やテキストの編集・校正を業者の方々と相談をしながら進めています。展示される作品すべてが一冊にまとめられています。会期中、金沢21世紀美術館のミュージアムショップで販売いたしますので、お見かけの際には是非お手にとって頂けたらと思います。
日本画、油画、彫刻、芸術学、視覚デザイン、製品デザイン、環境デザイン、工芸、全175名の力作をお楽しみください。
鋼の翼で、翔べ。
今年度のデザインコンセプトは、『鋼の翼で、翔べ。』です。
デザインコンセプトは橋本謙次郎(デザケン)さん、撮影は下家 康弘さんが担当されています。
橋本氏は次のようにコメントしています:
新キャンパスに移転して、初の卒業・修了制作展。
新たな校舎の中からアイデアを探りたいと思い、
キャンパス内をいろいろと巡りながら撮影しました。
その中から選んだのは、やはり金沢美大のシンボルとも言えるニケ像。
見慣れたはずのニケ像を横に見ることで、「鋼の翼」のようなイメージになりました。
学生時代の様々な経験をもとに、これから社会へ翔び立つ卒業生の皆さんへ
自信を持って力強く羽ばたいてほしい、というメッセージを込めました。(美大HPより)
ここに注目!「KANABIクリエイティブ賞」
金沢美術工芸大学では毎年、学生顕彰の一環として、「KANABIクリエイティブ賞」が実施されており、卒業・修了制作からも優秀な作品が選出されています。選ばれた作品は学生買い上げ作品として大学に収蔵されることになっています。今年も選出された作品には掲示がありますので、ご来場の際には是非ご注目ください!
第44回 大学院修士課程修了制作展
期間:2024年2月15日(木)~2月21日(水)10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA(1階)/ 市民ギャラリーB(地下1階)同時開催
料金:無料
主催:金沢美術工芸大学
共催:金沢市
後援:北國新聞社
デザイン専攻修了制作プレゼンテーション
2月15日(木)(レクチャーホール)
期間:2024年2月24日(土)~3月1日(金)10:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA(1階) / 市民ギャラリーB(地下1階)同時開催
料金:無料
主催:金沢美術工芸大学
共催:金沢市
後援:北國新聞社
芸術学専攻卒業研究発表会
2月26日(月)(レクチャーホール)
デザイン科卒業制作プレゼンテーション
2月28日(水)・29日(木)(レクチャーホール)