金沢美術工芸大学(KANABI)から最新のトピックをお届けする「KANABIカッティング・エッジ」。第14回となる今回は7月13日、14日に行われるオープンキャンパスのお知らせです。
金沢美術工芸大学では令和6年7月13日(土)、14日(日)の2日間の日程でオープンキャンパスを開催します。本校のオープンキャンパスは2013年に始まり今年で12年目を迎えます。毎年7月の3連休を利用し、主に受験生を含めた高校生を対象に開催しておりますが、年々来場者も増え近年では全国から1500人を超える方々から来場いただいています。2021年、2022年は新型コロナウィルスの感染拡大により現地での開催は叶わず、専攻紹介動画や卒業生の紹介動画など各専攻で様々な動画コンテンツを用意し、オンラインでの開催となりました。コロナウイルスが収束を見せたことで、昨年度からようやくこれまで通り現地で開催できるようになりました。そして今年度はいよいよ新キャンパスで初となるオープンキャンパス開催となります。開催期間中は一般の方は普段見ることができない学生教室や専門設備のある共通工房など多くの場所が一般開放されます。また授業での成果作品や学生の制作の様子をそれぞれの専攻ブースで見ることができます。
では早速、行われるイベントプログラムの詳細について説明していきます。まず、入学式や卒業式を行うアリーナ、普段は体育館として使用されている場所ですが、ここでは各専攻についての説明会が行われます。日本画・油画・彫刻・芸術学・ホリスティックデザイン・インダストリアルデザイン・工芸と全ての専攻の教員が授業カリキュラムや特色、入試についてなどを詳しく説明します。土曜日は午後の開催となりますので午後に1回、日曜日は午前と午後に分かれて2回行います。希望の専攻が決まっていない方や複数の専攻の説明を聞いてみたいという意見を受け、全ての専攻の説明が一つの場所で聞けるようタイムテーブルが組まれています。
来場者体験型の授業も実施しています。本学7専攻全ての専攻で実施され、本学教員が実際に授業で行っている内容を踏まえたワークショップを中心とした模擬授業を行います。3時間という限られた短い時間ではありますが、専攻それぞれの素材や技術、プロセスを体感できる内容となっています。人数の枠が決まっており、事前応募で抽選によって当選した人のみが対象となりますが、毎年多くの応募をいただいております。体験授業の参加者からも大変ご好評いただいております。
新キャンパスの特色として、アートコモンズというオープンギャラリースペースが随所に設けられています。ここは普段は講評会などの成果発表や五芸祭、美大祭といったイベントでの作品発表などの展示スペースとして使用されています。ここでは多くの専攻が授業での成果作品を中心に学生作品を展示します。多くの専攻の学生作品が一堂に会するのはこの機会しかなく、学生の豊かな発想やどういった課題を授業で行っているかなどそれぞれの専攻の特色など並列でご覧いただくことができます。
そして、それぞれの専攻教室ではオープンキャンパスに向けた専攻独自のイベントを用意しています。私が所属する工芸科では入試合格参考作品の展示や学生の作品展示をはじめ、4つのコース(陶磁/漆・木工/金工/染織)の施設を紹介する共通工房見学ツアーを行います。新キャンパスは設置とともに、専攻それぞれの設備環境においても大幅にアップデートされており、全国的にも有数の設備を備えております。その充実した環境を各コースの教員が案内する内容で、制作プロセスを踏まえた専門設備を紹介します。また教員による個人面談の実施などオープンキャンパスででしか体験できないイベントを多数予定しています。
このように来場いただいた方々が楽しんでいただけるようなイベントを各専攻で教員、学生ともに一丸となって、現在準備を進めております。
暑い中での開催となり、また遠方の方もいらっしゃるかと思いますが、この機会にぜひ新しくなった金沢美大の空気を体感してみてはいかがでしょうか。